災害時のトイレ用水として、なるべく浴槽に水を貯めておくようにしていました。
ところが、この対策には問題がありました。
震災時に排水設備が破損してしまう可能性があるからです。
つまり、トイレ用水として浴槽に水を貯めておいても使えない可能性があります。(他の生活用水に利用できるので無意味ではありません。)
家庭にあるもので備えておく
ごみ袋、黒いごみ袋(中身が見えないもの)、新聞紙といった比較的、家庭にあることが多いもので簡易的なトイレとして利用することができます。
※黒いごみ袋(中身が見えないもの)は、排泄物が見えてしまうからだと思われます。透明のごみ袋で代用できますが、見た目の問題が…
手順としては、洋式の便器にごみ袋を被せ、さらに便座の上から黒いごみ袋を被せ、一枚の新聞紙をシート状に畳んだものを2枚セット、中に短冊状に破った新聞紙を入れる。排泄したら、黒いごみ袋を取り出し縛って、ポリバケツ等の容器にしまう。(下記動画参照)
※洋式の便器が利用できない場合については後述。
なんだか文字にすると難しそうですが、どんな形であれ、排泄物の水分を吸収して、匂いが出ないように隔離しておく、という点がポイントになります。(細かい点は、臨機応変に対処しましょう。)
また、新聞紙を購読していない場合もあると思います。
そんな時は、フリマアプリで未使用の古新聞を購入したり、吸水シートのようなものを用意しておいてもいいかもしれません。(未使用の古新聞って意味がわかりませんが。)

節約的な観点だと、できれば普段利用するものを転用するのがベストですから、新聞紙や吸水シートの代わりに、読み終わった雑誌やお子さんの見直すことがないノート、不要になった学校からのお知らせ、といったものをすぐに捨てずに、ある程度ストックするということも有効だと思います。
匂い対策では、普段お部屋用の消臭ビーズを使っているのですが、詰め替えを少し多めに用意しておくといったことを考えています。(専用のものほどの効果はなくても、間に合わせにはなるかと思います。スプレー型の消臭力もあるので、併用するつもりです。)
考えるのが面倒なので市販品で備えるという場合
節約的ではありませんが、そんなに高価なものではありませんので、市販品で用意しておくというのもいいです。(備蓄の市販品が不足したら、家庭にあるもので代替するという考え方でもいいかもしれません。)
用意しておく目安としては、最低三日分、できれば1週間分と言われています。
成人の場合にトイレの回数は、だいたい一日5~7回と言われており、4人家族なら一日当たり20回、最低限の3日分となると60回分以上は欲しいところです。(1週間分なら140回)



おしりを拭くのはトイレットペーパーじゃなくてもOK
トイレに流すわけではないので、トイレットペーパーである必要はありません。
多めにティッシュペーパーを用意しておけば問題ありません。
ウォシュレットがないと嫌な場合、あかちゃん用おしり拭きやノンアルコールタイプのウェットティッシュでもいいかな、と思いますが、出来ればウォシュレットを使わなくても平気がなように慣れておくといいかもしれません。(状況により、避難所のトイレを使用する場合もあります。)
洋式の便器が使用できない場合
和式の便器であったり、避難先での状況によっては、洋式の便器を利用することができません。
その場合、段ボールを利用した簡易便器を作成しましょう。(下記動画参照)
座れる大きさの段ボールを二つ重ねて作成します。災害時では予定通りにいきませんので、細かな点は柔軟に対応してください。
市販品で備えることもできます。

